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ハンコは古くは権威の象徴という目的から、現在のように約束事の証明など

長年に渡り重要な役割を果たしてきました。

それと同時に、単なる道具としてではなく、書の発展とともに印章(印鑑)文化も発展してきました。

今も技術の後継者の為の講習会(や研究会)などで日々発達してきております。

残念ながら、その貴重な文化を破壊する存在があります。

それはコンピューター文字による@「機械彫り」印鑑と、A開運印鑑に関係する特異な書体です。(印相体ほか名称は様々です)

私は開運の印鑑(書体)を徹底的に批判しておりますが、印章文化を壊すという観点から見ますと

実はAより@の機械彫りの方がより破壊しているのです。 (いずれにしろ両方とも破壊には変わりありません)

印鑑は本人や会社などのが重要な意思表示する際(簡単に言えば「契約」)に証明として使われる事が多いです

ですから、ハンコは指紋のように唯一無二である必要がありますが、機械彫りの印鑑では唯一無二の印鑑は作れません。

しかし今現在の世の中の発展は、例えばコンピューターで言えば、何千枚もの画像を小さなチップに収める事が出来たり

宇宙開発で言いますと、人類が月を往復してからもう既に40年程経っております。

この様に発展した世の中ですので、1〜2センチ程度の印面に名前や社名を内臓文字で彫刻する機械が登場してくるのは

自然な流れだと思います。

(もちろん私は肯定している訳ではありません)


それに対し、開運書体であっても手彫りや手仕上げでハンコを作れば、指紋の様に唯一無二の独自性は確保できます。

(現状では開運書体の印鑑は「手彫り」と表現されていても、例外的な事例を除いてほとんどが機械彫りです)

しかし、開運の書体(印鑑)は「自然な流れ」ではありません。

あたかも昔からの言い伝えがあるかの如く宣伝し、由緒ある書体を「開運の御利益」がある様に見せ掛ける為に

わざと異様に変形させた価値の無い奇妙な字を、「ナントカ書体」と銘打って「いい物を欲しい」「印鑑に知識が無い」人に

販売する行為。

そして、利便的な上下のしるしを「傷」と悪く表現し否定する行為。

太枠・細字の篆書体(中輪細字)の美しく欠けにくい実用的な彫刻を、嘘の言い伝えで否定する行為。

昔は一般的であった丈の短い印鑑(36ミリや45ミリ)を嘘デタラメで否定する行為。

悪質な事例を挙げたらきりが無いですが、私はこれらのどれか一つでも行っていれば悪質だと思います。

時代の流れの結果「機械彫り」が登場してしまったのと、消費者を騙そうとする開運のうたい文句(↑)は全く別次元です。

「機械彫り」 「開運の印鑑」  どちらも印章文化を破壊する問題ですが、開運の印鑑は悪徳商法です。

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