インターネットでは開運に関係する印鑑が全盛ですが、実店舗ではそうでもありません。
お客様10人中8〜9人は当店の説明(ハンコと運勢は関係ないという事)を理解してくれています。
逆の表現をすれば、私が説明しても1〜2割位の方には納得していただいておりません。
この様な場合は、お客様を論破する事が目的ではありませんんで無理強いはしません。
お客様あっての商売ですし、洗脳されてしまったお客様自身が悪いわけではないですので。
それにしても、洗脳は怖いです。
きちんとした印章教育(ハンコ専門の職業訓練校:神奈川)を受けて国家資格も取得している
私の話に聞く耳を持たず、逆にいいハンコの概念として開運商法の宣伝文句を丁寧に
説明してくれる事もたまにあります。
もちろん、買い物は「本人が買いたい物を買う」のが一番です。
お客様に「開運に関係する全ての印鑑はインチキです」と説明しても理解されず
どうしてもその様な書体で作られた印鑑を買いたいのならば
アドバイスは出来ても、それ以上の事はできません。
残念ながら、これは私の力不足と言えます。
開運商法をしている饒舌な方に口ではかなわないのが現状です。
しかし、口は負けても印章文化を守る心は絶対に負けません。
新しいものを全否定する気は毛頭ありません。
昔は木のハンコといえばほとんど柘(ツゲ)しかありませんでしたが
彩樺(サイガ)や智頭杉(チヅスギ)の様な圧縮材もいい物としてお客様に勧めています。
マンモス牙の印鑑も扱っております。
昔からあるものでも、新しいものでも「いい物はいい」からです。(当然ですね)
しかし、近代登場した開運なる印鑑は「印章文化を壊すインチキ商法に過ぎません」
嘘、デタラメは断じて許せません。