同業者さんとの研修旅行です
今年は北海道へ
親睦を兼ねての旅行ですが、「名ばかり研修の飲み会旅行」ではありません。
見聞を広める為の研修旅行です。
今まで行く機会が無かったので私にとっ初めての北海道となりました。
空路札幌から移動はレンタカーで登別へ
夕方到着したので下の写真は2日目の風景ですが、走って走りまくる旅行で雪道の運転役を買ってくれた
Oさんには頭が下がる思いです。

雪国はスキーで短期間行った事くらいしかないからかも知れませんが、雪の北海道は外国に来たような感じです
撮影を主とした旅行ではないので工程の一部しか写真はありませんが、2日目は登別から札幌を通過して小樽へ
雪の中に古い建物を利用したお土産屋さんが建ち並び、情緒あふれるいい雰囲気の街です。
後から造ったお土産屋さんではなく、現役倉庫としてこういう建物が多数健在するのは東京では見られない風景です。
こちらは重要文化財である「旧日本郵船株式会社小樽支店」の建物です。(現在は観光用に一般公開されていました)
明治37年に着工し2年間掛けて造られた立派な建物です。
係員の方の親切丁寧な説明で中を案内してもらいました。
やはり気になるのは昔の印章(印鑑)です。
上は建築した大工さんの棟梁 山口岩吉さんの印鑑です。
右は会議室ですが、明治39年11月にはポーツマツ条約に基づく日露の国境画定会議が行われた場所との事です。
写真には撮らなかったのですが、照明や階段の手すり一つとっても丁寧な造りで、私の好きな「古き良き時代」を満喫する事が出来ました。
ここでも「古き良き時代の印鑑」を見る事が出来ました。
右の回文印章は1927年(昭和2年)の書類に押されていましたので、もしかしたら手彫りゴム印かも知れませんが、印影から推測すると朱肉で捺印
されている事は間違いないと思います。
角印は古印体で「在アレクサンドロフスク日本帝国総領事」と彫られています。
左は今ではあまり見なくなった小判型古印体の印章 右はいくつかの印影がありますが当時は練り朱肉を使っていたので色が飛ばずに印影が鮮明に残っていますね
角印は一見普通の角印に見えますが、今はほとんどこのタイプの篆書体は使われないので印章に携わる身として大変参考になります。
こちらは「旧三井銀行小樽支店」です。
「旧三井銀行」と言ってもご存知の通り銀行は合併や名称変更で「太陽神戸三井銀行」や「さくら銀行」などという名前でしたが
帝国銀行当時の看板が残っていました。
印章以外、看板の文字もなども昔のものは参考になります。
最後は札幌で雪祭りの見学です。
雪像は想像していた通り素晴らしかったですが、人と出店の多さには驚きました。
野山を巡る旅行もいいですが、「東京から離れた別の都会」というのも東京在住の私にとって興味の持てる観光スポットですね。