手彫り印鑑の資料 明治印譜、展覧会印譜

明治時代の手彫り印鑑の印譜です。

提灯模様の印影で受け取り印、情緒豊かな明治時代の光景が見に浮かびます。


素晴らしい草書体の印影ですが、今この様な印は通常ゴム印で作成する場合がほとんど
ですが、この時代は木口の手彫り印鑑が多かったのですね。

今から80年以上前の印章技術展覧会(競技会)の受賞者印譜からこれは手彫りゴム印です。

写真が反射してしまい、素晴らしい印影が今一つになってしまい申し訳ございません。

雷紋に明朝体の手彫りゴム印。
全ては手書きの判下を作ってからの手彫りとなります。
現在ではパソコンに明朝体フォントがありますので、珍しくありませんが、
これは全て手書きの判下が基になっているので、大変な手仕事だったはずです。

これは木口印章で、龍紋が彫られた格調高い印章です。
文字も形の整った隷書体で彫られており、素晴らしい手彫り印鑑です。

篆刻専門家の作品ではなく、印章店の職人が彫った篆刻作品です。

これは手彫りゴム印です。
10円玉は大きさ比較の為です。

墨で書いたような擦れを手彫りゴム印でだすのは大変な技術が必要です。
その点を踏まえてご覧いただければ幸いです。

上の写真同様、雲の擦れを手彫りゴム印で醸し出すのは大変な技術です。
保存状態があまり良くないのが残念ですが、貴重な印譜としてこれからきちんと保存していきます。
手彫り印鑑