手彫り印鑑の彫刻工程写真です (印材は黒水牛です)
ネット上で「手彫り印鑑」として販売されている印鑑の99.9%は手彫りされていません。
手彫り印鑑を注文する際は、必ず彫刻工程の途中写真を依頼しましょう。
今はデジカメの時代です。
何万円もする高価な印鑑を注文するのであれば、その位依頼してみましょう。
まずは、掲載をご承諾下さったお客様に心より御礼を申し上げます。

「手彫り」と言っても、何も書かれていない印面にいきなり彫る事は出来ませんので
まずは印面に文字を書くところからはじまります。
左右逆さの文字を手書きします。

時おり朱墨で修正しながら、書いていきます。

修正する事はいけない事ではありません。
修正を繰り返し、きちんとした逆さ文字を書く事が、いい手彫り印鑑を作るコツです。

次に荒彫りdです。
荒彫りの順番は、職人それぞれで問題ありませんが、基本は枠からまず彫り始めます。

平面だった印面が徐々に立体的になってきましたね。
でもまだまだ「印」とは言えない段階です。

工程名は「荒彫り」という呼び名で「荒」という文字が付きますが、決して雑に彫るものでは
なく、荒彫りを丁寧に彫る事こそいい手彫り印鑑を作る秘訣です。

ほぼ荒彫りが終了したところです。
ここで「印」らしくなってきましたね。

最後は印面に朱墨を塗って文字を見やすくし、印刀を変えて仕上げ作業です(仕上げ彫り)
手彫り印鑑
角型四字朱白混合です。
手彫り印鑑