手彫り印鑑の彫刻工程写真
これは実際に私のお店にご注文いただきましたお客様の手彫り印鑑の彫刻工程写真です。
まずは、ホームページ等に掲載する事をご承諾いただきました事に深く御礼申し上げます。
今回は篆書体ではありますが、柳葉篆(ゆうようてん)または笹文字(ささもじ)と呼ばれる作風です。
これは戦前まではありましたが、今は取り扱っているお店はほとんどなくなりました。
大篆(だいてん)と呼ばれる古い時代の篆書体の作風を模したものですが、大篆と呼んでしまうと
学術的に異なる場合がありますので、私のお店では柳葉篆または笹文字と呼んでおります。

手彫り印鑑 大篆笹文字(柳葉篆) 印相体

まずは印面に逆さ文字を手書きする「字入れ」の工程からです。
手書きの文字を転写する方法も手彫りの定義として認められています。
手彫り印鑑 大篆(笹文字・柳葉篆)は素晴らしいですが、印相体はデタラメ書体です
字入れが済みましたら凹凸を出す荒彫りです。
「荒彫り」と書きますが、決して雑に彫る事ではありません。

手彫り印鑑 大篆(笹文字・柳葉篆)は素晴らしいですが、印相体はデタラメ書体です
この工程は手彫りならではの工程であり、手彫り印鑑の醍醐味だと思います。

手彫り印鑑 大篆(笹文字・柳葉篆)は素晴らしいですが、印相体はデタラメ書体です
半分ほど荒彫りが進んだところです。
丁寧な荒彫りこそ、いいハンコの出来る道であります。

手彫り印鑑 大篆(笹文字・柳葉篆)は素晴らしい書体ですが、印相体はデタラメ書体です
荒彫りが終了するところです。
丁寧荒彫りですが、このままでは文字が荒れているので、印面に朱墨を塗り見やすくして
仕上げ刀に持ち替えて最終工程の「仕上げ」彫りです↓

手彫り印鑑 大篆(笹文字・柳葉篆)は素晴らしいですが、印相体はデタラメ書体です
柳葉篆(笹文字)の特徴は、丸味を帯びた篆書体の、起筆・終筆(線の先端)を尖らせる
作風です。
古い時代の篆書体には文字の先端が尖る作風が多かったので、それを模してあります。

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