象牙の品質について
あまりよく撮れていない写真ですが「網目」と「目無し」はおわかりいただけましたでしょうか。
「網目」の細かい象牙はいずれも良品ですが、成長線の色が濃く出ている部分は値段が下がります。
「必ずしも中心になるにつれ質が良くなる訳ではない」という事を示すもう一つの画像を
どういう向きで撮影したかはおわかりいただけますでしょうか。
写真でわかる通り、必ずしも中心に近づくにつれ「白色」になるという訳ではないのはおわかりですね。
印材は「場所」ではなくあくまでも「網目」を基準に販売されているのです。
もちろん、網目が細かいほど優れています。
◎表皮とそのすぐ内側にある粗目以外は印材として特別問題はありません。
◎表皮は全てありますが、まれに粗目がほとんど無い象牙も存在します。
最後に象牙を輪切りにした画像です ご参考に
「手彫り象牙実印」
高級なハンコを求めたい方はこのキーワードで検索してみた事があるのではないでしょうか。
出てきたハンコ屋さんサイトでは、だいたいどこも下の様な図と共に説明があると思います。
これはものすごく大ざっぱに言えば間違いではありませんが、決して正しくはないのです。
私が「あれもこれも否定」しますと「本当なの?」と思われてしまうかも知れませんが、これは
ハンコやさん自身でも知らない方が居る話です。
2つ別個体の象牙です。
外側(右側)の表皮とそれに続く粗目はどちらも共通です。
しかし、それより内側(左側)は
上は象牙特有の「網目」がありません。(「網目は」年輪のような「成長線」とは別で、その名の通り網状の模様です)
下は外側の粗目の次に「目無し」箇所が出てきて、次に象牙特有の「網目」が出てきます。
同じ画像に注釈を入れましたので下をご覧下さい。