手彫り印鑑としてインターネット上で宣伝されている印鑑の
99.9%は手彫りされていません
手彫り印鑑を注文する時は必ず写真を依頼しましょう!
注)ここから下はページリニューアル前に書いた文章です。
ハンコの手彫り、手仕上げ、機械彫りについて
ハンコは印影が命なのは何度か説明してきましたし、説明がなくてもご理解されているかと思います
ですので、手彫りでも手仕上げでも@素晴らしい字でA唯一無二 という二点があるならばどちらでも
いいハンコと言えます。
ですが、ここではあえて「手彫り」工法とそれ以外の工法の違いを「うなぎ」を例に挙げ
ネット上の印鑑販売サイトのデタラメを説明させていただきます
◎これは「手彫り印鑑」を求める人が「偽の手彫り印鑑」を騙されて買ってしまう事を例えたものです
ウナギを取り扱う業界の批判ではありませんのでご理解下さい。
例)
炭焼きの国産天然ウナギのうな重が食べたくお店を探している人が居ると仮定します。
歩いて探していたら、いい雰囲気の古風な建物で、ショーウインドーには
日本の川でウナギの投網漁をしている写真
店主らしき腕の良さそうな調理人が手で裁いている写真
炭で焼いている写真
が飾られていて、隅には昔ながらの漁具も飾ってあります。
これはよさそうなお店を見つけた と思って入ってうな重を注文しました。
うな重を食べてみたら、まあまあ美味しかったので満足してお店を出ました。
(実際はお腹が空いていたので何を食べても美味しく感じられる状態でした)
そして何日か経った時、テレビのドキュメンタリー番組で
「カメラは見た 老舗ウナギ屋の実態」というタイトルでその時のお店が取り上げられていたのです
もちろん店名は伏せられて、看板などお店を特定できる画像は写っておりませんが
映し出された店内の様子、テーブルの配置、壁や飾りの特徴から間違いありません。
番組では
日本産のものなど使っておらず、ウナギは全て外国産の養殖もの
調理人は全てアルバイト
全てガス焼き
こんな実態が映し出されていました。
どうでしょう
普通でしたら「騙された」と思いませんか?
そして翌日お店に「おかしいじゃないか」と苦情に行くと
最初店員ははのらりくらりと惚けていましたが、ドキュメンタリー番組の画像を示し追求したら
渋々打ち明けました。
「普段はアルバイトが調理していますが、社長(写真に写っている調理人)だってたまには調理します」
「予約のお客様には日本産のウナギを炭を使って焼いています。」
などと説明されたので、どうしても納得がいかず更に追求したところ
開き直って驚きの説明をしてきました。
「写真や漁具はあくまでも飾りです。」
「写真はあくまでも伝統の漁法や炭火焼を紹介したまでです」
「どこかに『日本産ウナギを使用』や『炭火焼』とかって書いてありますか?」と驚きの説明がされました
言われてみれば確かに文字ではどこにも書いてありません。
しかし、店内はウナギが日本の川を遡っていく写真
漁師が漁具でウナギを捕っている写真
店主が裁いている写真
炭火で調理している写真が目立つ様に置いてあり、漁具も飾られています。
こういうのはいいのでしょうか。
言葉で騙していなければ他の事は何でもいいのでしょうか。
この仮定話はそっくりネット上の手彫り印鑑にも当てはまります。
実はハンコの方が悪質です。
ウナギの例のように紛らわしいサイトも多いですが、完全な嘘のサイトも非常に多いです
尚、「手彫り仕上げ」という言葉がよく書かれていますが、これは手彫り印鑑の事ではありません。
こんなの変ですよね (印鑑彫刻で「手彫り仕上げ」という工法はありません)
ネット上の手彫り印鑑の大部分は実際には機械彫刻したハンコを「仕上げ」と称して
「手彫り風の傷」を付けたのみのものです
これもウナギの例で表現しますと
外国産のウナギを1週間だけ日本の池で泳がせただけのものを「日本産」と表示して販売するようなものです。
現在、ネット上のハンコ販売サイトでは大部分が手彫りをしている写真が掲載されています。
しかし、「手彫りの写真とそのお店が手彫りをしているか」という事は全く関係ない無法地帯になっているのです。
私がこう書いても「それは一部の悪質なサイトの事でしょ」と思われるかも知れません
でもそうではないのです。
ごく一部だけでしたらわざわざこんな反感を持たれてしまう様なサイトを作る必要はありません。
現状は大部分のサイトが該当しているのです。
1カットの写真だけなら「飾り」と言っても無理はありません。
しかし、店主が丁寧に手彫り印鑑の工程写真を順番に何枚も載せていて手彫りの良さも説明してある一方
実際の商品は機械彫り印鑑か手仕上げ印鑑というところが多々あります。
これは明らかにお客様を騙していると言えるでしょう。
手彫り印鑑の真偽は仕上がり品や一部の工程を見ただけでは一般の方はまずわからないと思います。
「手彫りの写真が掲載されている事と手彫り印鑑を売っている事は関係ない」
まるでおかしな話です。
ネットサイトの手彫り印鑑はインチキばかりなのです。
※手彫りの開運印鑑について
開運印鑑業者さんの手彫り印鑑について、私は「論外」と書きましたが、それは私が調べた範囲の事です
まあ、開運印鑑そのものがインチキなのですから手彫りもインチキと考えるべきでしょうが、別の発想も出来ます。
開運吉相印相書体というのは彫刻技術が簡単(こちらのQ15をご覧下さい)ですので手彫りも比較的簡単なのです。
ですので、技術に自信が無い業者さんでも手彫りする事は可能なのです。
という事は開運専門で手彫りをしている業者さんも見つけられるかも知れません。
しかし、手彫りで開運の印鑑を作っても何の価値もありません。
印鑑の彫刻方法について
三種ある印鑑の彫刻方法で私が一番いいと思うのはやはり何と言っても手彫りです。
しかし、同業者さんとの懇談で反論された事があります。
「手彫りであっても下手なら意味がない」という反論です。
イモ版とかじゃない限り意味がないというのは極端だと思いますが、はんこは字が命といっても
過言ではありませんので同業者さんのおっしゃりたい趣旨は理解できます。
私は印章業界の汚点の一つとして手彫り印鑑の偽装について公表しておりますが
誤解しないでいただきたいのは、手彫りならばどんなものでもいいという事は言っておりません。
技術ある手彫り印鑑こそ価値があると思っております。
また、手仕上げ彫刻を批判しているのでもありません。
私が声を大にして訴えたい事で、絶対に誤解しないでいただきたいのは「手仕上げ」の彫刻方法が
いけないのではありません。
いけないのは手仕上げを手彫りと錯覚させたり誤解を与えたりする販売方法なのです。
誤解や錯覚ならまだしも、完全な嘘を宣伝しているホームページが膨大な数ありますので、
それを批判しているのです。
私は印章店を経営し、ホームページ上では手彫り印鑑を「完全手彫り印鑑」として販売しております。
完全手彫り印鑑というのは印章彫刻の正式名称ではありません。
しかし、完全な手彫り印鑑ですので景品表示法の優良誤認には該当しません。
そうでもしないとお客様に信じてもらえないほどこの業界は汚点にまみれてしまっています。
また、完全手彫り印鑑と称する手仕上げ印鑑も多く販売されており、悪徳商店とのイタチごっこのような
状態になってしまっています。
話は戻りますが、前出の「私に反論した同業者さん」は技術はあるものの、手仕上げを手彫り印鑑と偽装して
販売しているお店の人です。
悲しい事ですが、まあこんなもんです 今の印章業界は。
こんな業界を少しでも改善したく私は印章業界の汚点を公表するホームページを作りました。
自分(家業)が属する業界を自ら批判しているという状況を心苦しくお読みいただいている方も多々居らっしゃるかと存じます。
他人を批判している私自身も批判されているかも知れません。
しかし、それでも私はこの汚点を一般消費者に知っていただきたく今後も辛口批判を続けていくつもりです。
しつこいようですが、はんこの業界には「開運印鑑」と「嘘の手彫り印鑑」という深刻な汚点が深く蔓延しております。
この汚点がなくなるまで私は追及を続けます。
トップページ
写真入りホームページを開設しているお店ならデジカメは扱えるはずです。
手彫り印鑑を注文する場合は必ず手彫り途中の写真を依頼しましょう。!
ポイントは「途中」の写真です。 彫り終えた写真では何の意味もありません。



印鑑の彫刻方法について
印鑑の彫刻機械が発明されてから機械彫りを手彫り印鑑と偽って販売する方法が目立ち、
公正取引委員会からの勧告・指導により印章組合が印鑑彫刻の呼び名について正式な定義を作りました。
しかし、組合に加盟していないお店を中心にほとんど守られていないのが現状です






印章業界の汚点をなくす事を目的に印章彫刻の正式な定義を原文のまま紹介させていただきます

1. PC内蔵フォントで字入れをし、無修正のまま粗彫りし未仕上げのもの。
2. PC内蔵フォントで字入れをし、文字を手加工し、粗彫り後、未仕上げのもの。
3. PC内蔵フォントで字入れをし、無修正のまま粗彫りし仕上げ刀で手仕上げのもの。
4. 手書き文字をそのまま利用して粗彫りし、未仕上げのもの。
5. ペンシル型・大野木式彫刻機械等で粗彫りし未仕上げのもの。
6. いかなる場合でも輪郭並びに文字一部のみの手仕上げは機械彫りとする。
※ 機械彫り1〜2は同一印が出来るため、印章の性質上好ましくない。
機械彫り3は仕上げ刀にて仕上げたものなので綺麗な印章が出来るが、同一印が出来る可能性があるため避けるべき。
機械彫り4・5は粗悪品で受注品として好ましくない。
以上を、唯一無二の印章作成で字入れの重要性を重視し、綺麗な印章作成には完全手仕上げが不可欠であることに
着目して定義を定める。
字入れ・粗彫り・仕上げの3工程を完全手仕事で行う。
粗彫りの工程に於いて、道具として、ペンシル型・大野木式彫刻機械等一切使用しない。
字入れ・・・印面を紙やすりなどで平らに整え、(以下:印面調整という)、朱墨を印面に塗り彫刻する文字(逆字)を書く
※紙に正字を書き、印面に転写する場合も可とする。
粗彫り・・・印刀を使用して完全手仕事で字入れしたものを彫る。
仕上げ・・・粗彫りした面を再度印面調整して墨を打ち、仕上げ刀で仕上げする。
仕上げ終了後、文字や枠の土手を再度、印刀で削り取る。
粗彫りの工程に機械を使用し、字入れ・仕上げの2工程を手仕事で行う。
■ペンシル型・大野木式彫刻機械使用の場合
字入れ・・・印面をやすりなどで平らに整え(以下:印面調整という)、朱墨を印面に塗り彫刻する文字(逆字)を書く。
紙に制字を書き、印面に転写する場合も可とする。
粗彫り・・・彫刻機械を使用し字入れしたものを彫る。
仕上げ・・・粗彫りした面を再度印面調整して墨を打ち、仕上げ刀で手仕上げする。
仕上げ終了後、文字や枠の土手を再度、印刀で削り取る。
■光電式彫刻機械使用の場合
字入れ・・・印面を紙やすりなどで平らに整え(以下:印面調整という)、墨を印面に塗る。
紙、フィルム等に彫刻版下を手で書く。
粗彫り・・・彫刻機に版下と印材をセットして彫る。
仕上げ・・・粗彫りした面を再度印面調整して墨を打ち、仕上げ刀で手仕上げする。
仕上げ終了後、文字や枠の土手を再度、印刀で削り取る。
■PC彫刻機械使用の場合
字入れ@・・・印面を紙やすり等で平らに整え(以下:印面調整という)、墨を印面に塗る。
紙・フィルム等に手書きし、スキャナー等で取り込む。
字入れA・・・PC内蔵フォントを画面上において手加工(一部の手直しは認めない)
粗彫り・・・ PC彫刻機械に印材をセットして彫る。
仕上げ・・・ 粗彫りした面を再度印面調整して墨を打ち、仕上げ刀で手仕上げする。
仕上げ終了後、文字や枠の土手を再度印刀で削り取る。

原文は以上ですが、いかがでしょうか。
文字ばかりの上、専門用語が多くわかりづらかったのではないかと思いますので、ここで簡単に説明します。
上のバナーで「手彫り」「手仕上げ」「機械彫り」とありますが、印章彫刻の方法はこの3種のみです。
職人さんの中には「私はこのどれにも当てはまらない我流だ」という人も居るかも知れませんが、多少の道具や
技法は異なっても、必ず上の3種どれかに大別されます。
よく「手彫り仕上げ」というのが書いてありますが、これは典型的な優良誤認させる名称です。
「手彫り仕上げ」とは手彫り印鑑の事ではありませんし、正式な印章彫刻名称でもありません。
話を彫刻方法に戻しますが、「機械彫り」とは簡単に言えば「機械で彫っている印鑑」ですので、それ以上詳しく
知りたい方はそう多くないと思いますので詳しい説明は省略します。
一番知りたいのは手彫りについてではないでしょうか。
また、私が多方面で「印章業界の二大汚点の一つ」とか「手彫り偽装」と書いておりますので、具体的にどこが
どういう風に汚点なのか、偽装なのかを(他のページと重複しますが)説明させていただきます。
一般感覚で手彫りの印鑑というと、機械を使わずに昔ながらの道具だけで彫って作られた印鑑という感じですよね。
まさにその通りです。
まさか、大部分は機械で彫っていびつな箇所だけ削って仕上げたものを手彫りだなんて普通の人は思いませんよね。
細かい説明は必要ありません。
彫刻工程に一切電動工具を使わず、いわゆる昔ながらの方法で彫られたもののみ「手彫り」と表現出来るのです。
印鑑の彫刻方法を知らなくても、世間では常識と言えるのではないでしょうか。
しかし、残念ながら世間の常識は印章業界では常識ではありません。
目の前のお客様を騙しても、自分が儲かればいいという考えの基に開運だ手彫りだの嘘が平気でまかり通ってしまってます。
急に辛口になりましたが、印章業界では手彫りの嘘が平然とまかり通ってしまっているのでお見苦しいかも知れませんが
多少の辛口批判はご理解下さい。

■なぜ手彫りの嘘がまかり通っているのか。■
理由は二つあります。
1)「機械彫りの印鑑」というより「手彫り印鑑」と宣伝した方が売れるからです。
印章業界には「開運印鑑」と「手彫り印鑑の嘘」という深刻な二つの汚点がありますが、汚点が発生した理由は
どちらも共通で「売れるから」です。
2)手彫り風に加工すれば外観からは嘘がわかりにくい。
機械で彫った印面の底(文字以外の凹んだ部分)は平らになっています。
これをこのままお客様に渡したら手彫り印鑑ではない嘘が簡単にバレてしまいます。
そこで手彫りに見えるように「手彫り印鑑風」の加工をするのです。
印面の凹んでいる部分を本物の印刀(印章用彫刻刀)で彫って「手彫り印鑑風」の傷を付けるのです。
傷といっても文字ではなく凹んだ部分に傷を付けますので印影には影響しません。
印鑑は御存じの通り小さなものです。
ハンコ屋さん店内の店主の手元で印刀を動かし彫っていれば普通は手彫りしていると思うでしょう。
そもそも疑いをもっている位ならそのお店で注文しないでしょうから、自分が印鑑を頼んだお店でそのように
彫られていれば、ほぼ全てのお客様が「ここは手彫りをしているお店」と思ってしまいます。

■なぜ偽装が必要なのか■
理由は簡単で「手彫り印鑑を彫るのはとても手間が掛かる」からです。
インターネットで「手彫り印鑑」を検索すると膨大なハンコ屋さんが出てきます。
その多くは手彫り印鑑と書いてあり、また具体的には書いていなくても手彫りで印鑑を彫っていると連想させる
つくりになっています。
印章技術協議会で受賞という宣伝も非常に多いです。
「手彫り印鑑の競技会で受賞したお店なら信用していいのでは?」とお考えでしょうか。
それに対する答えはNOです。
繰り返しますが、印章業界は汚点だらけですので全てのお店を疑ってかかる必要があります。
「ひと(印章店)を見れば疑ってかかれというのはいくら何でも言い過ぎではないでしょうか。」って思いますよね。
「全てのハンコ屋さんを疑ってみるべき」なんて言われるとこれから印鑑を作ろうと考えている方は困惑しちゃいますよね。
でも、「手彫りだと思って注文した印鑑が機械で彫られていて、最後に『手彫り印鑑風』に加工したものだった」だとしたら
疑うのが嫌とは言っていられないと思います。
ではどうしたら手彫り印鑑と手彫り『風』印鑑の違いがわかるか。
それは(1)印鑑を彫る全ての工程を見学している事
(2)各工程の途中で写真を撮ってもらう事
この二つです。
(1)は説明をしなくてもわかりますよね。
時間のある人はお店の人に相談してみてもいいと思います。
現実的には難しいと思いますが、間違えてはいけないのは作業の一部のみを見ただけでは
偽装はわからないという事です。
「手彫り印鑑」と「手彫り印鑑風」のどちらも一部の作業を見ただけでは判別出来ません。
(2)作業工程の途中写真を撮ってもらうについて
(1)は非現実的な事に対し、これを現実路線で確認できる手段にしたものです。
写真ですので100%の証明にはなりませんが、手彫り作業の途中を写真で撮るとなれば
ごまかしは困難です。
ここのポイントはあくまでも「途中」です。
字入れが完了してしまった後、粗彫りが済んでしまった後では意味がありません。
なぜ途中の必要があるのか?
理由は「途中であればごまかしが困難だから」です。
印鑑の機械彫りは専用の彫刻機械に印材をセットします。
セットした印材が彫っている途中でズレてしまったら文字もズレてしまいますので、
彫り終わるまで機械から外す事はできません。
機械彫りの場合、写真を撮る為に途中で機械から印材を外してしまったら
同じようにセットしようとしても微差が生じて正しく彫る事はまずできなくなります。
ですので手彫り印鑑の証明は作業の途中で写真を撮る事が重要なのです。
本当の手彫り印鑑であれば作業途中で写真を撮る事はそう難しくはありません。
一旦作業を中断しカメラで撮影するだけですから。
仮に工程の途中であっても粗彫り終了後というキリのいいところでは意味がありません。
前述しました通り、機械で粗彫りした後で手彫り印鑑風の加工をして写真を撮ったものと
判別できない場合があるからです。
この写真のような篆刻台(彫刻台)に印材をセットした粗彫り途中の写真は機械で彫る(手仕上げを含む)のでは
撮影が困難です。
実際の注文品でこのような写真があれば本当に手彫り印鑑を作っているのかの証明に近いと思います。




