手彫り印鑑を注文する際は
彫刻途中の写真をお願い
しましょう
どのサイトでも見本を手彫りしている写真は掲載していると思います。
でも、見本では意味がありません。
実際の注文品の写真を依頼しましょう。
ホームページを運営しているお店でしたらでデジカメぐらい持っているはずです。
デジカメがあれば彫刻途中の写真撮影は難しくありません。
千円ぐらいの印鑑でしたら写真撮影の依頼は気が引けると思います。
しかし、○万円とかで販売されている印鑑でしたら堂々と写真を
依頼しましょう。
「手彫り」だと信じて○万円も支払って「実は機械で彫られていた」
なんて事でしたら大変です。
それでもまだ気が引けますか?
でも、会話も無しでネット上から24時間自動注文を受け付ける
サイトを運営しているお店でしたら、写真ぐらい撮影してあげても
いいと私は思いますが思いますが、お客様側の立場としてはどう
思いますか?
ハンコの自動販売機じゃあるまいし・・・
「作業に集中するので写真は撮れない」とか言われそうで心配ですか?
う〜ん
でも、写真を付けている私から見れば、写真を撮りたくない言い訳に
しか聞こえません。
「写真を撮りたくない言い訳」って何だと思います?
そのものズバリ本当は手彫りしていないから写真など撮れる訳がないのです。
では、どうして「手彫り印鑑」と宣伝しているのに、実際は手彫り
されていないのか。
第一の理由は「手彫りは大変」だからです。
このページの写真は拡大されておりますが、これは天地12ミリ以下
横幅は1センチにも満たない小さな小判型印鑑です。
この中に筆で細い逆さ文字を書いて、一から手彫りするのは非常に
大変な作業です。
「熟練者なら簡単じゃないんですか?」とお考えの方も居らっしゃる
かと思います。
「簡単」という言葉は使う状況によって意味が多少変わると思いますが
少なくとも「楽にできる」という意味では簡単ではないですね。
「熟練」=「楽にできる」ではありません。
もちろん、いい加減に彫るのであれば楽ですが、いい加減に彫ったとすると
この写真の様な「細字」できちんとした印鑑は彫れません。
あくまでも極論ですが、印鑑は作る工程よりも印影が重要です。
「下手な手彫り」と「熟練職人の手書き文字から出来た見事な機械彫り」
の印鑑を比べてどちらがいいかと考えますと、必ずしも手彫りである
事が重要だとは言えません。
しかし、私が言いたいのは「手彫りとされている印鑑のほとんどが
実は手彫りではない」という問題です。
「上手か下手か」の問題ではなく、「嘘か本当か」の問題です。
ここをご覧いただいている方は、そのポイントを誤解なさらないで下さい。
更に誤解していただきたくない点は・・・
「下手でも嘘の無い手彫りならいい」など論じるつもりはありません。
私は印章店を営んでいる者ですが、技術に自信が無ければ写真を公開
したり致しません。
それなりに自信があるから写真を公開しております。
世間一般では「嘘の無いのが前提」という当たり前の事から物を考える
はずです。
しかし印章業界は、いい物を見つける前にまず「嘘か本当かを見極め
なくてはいけない」という事から始まります。
粗彫りがそろそろ終了するところです、(↑)
これは仕上げ彫りが終了した写真です。
印面の底(凹凸の「凹」の部分です)を見ますと、手彫りされた痕跡
が見られると思いますが、おわかりでしょうか。
ここで大変重要な事があります。
機械で彫られたままの印鑑ですと、当然この凹部分に手彫りされた痕跡は
ありません。
機械で彫られたツルッとした面が凹部分になるのですが、その状態で
お客様に「手彫り印鑑」として渡せる訳がありません。
ですので、大半のお店は機械で彫った後で、この底部分(凹部分)を
手彫り調に彫るのです。
「手彫りは大変だと書いてあるのに、それでは理屈が合わないんじゃないですか?」
という疑問もあるかと思います。
しかし、下書きもない印面に一から逆さ文字を手書きし、それをまた一から粗彫り
する手間に比べたら、彫り上がった印面の底に手彫り印鑑風の痕跡を付ける事
は技術者であれば簡単です。
お客様)「そんな手のこんだ偽装なんかされているんですか?」
私) 「されています」
「印鑑」というキーワードで検索しますと、膨大な印鑑販売サイトが登場します。
そこでは「開運印鑑」や「手彫り印鑑」などの言葉が溢れております。
しかし、印相体(吉相体)をはじめとする開運印鑑は100%デタラメ。
手彫り印鑑とされているハンコは99.9%が手彫りされていない。
これが今の印章業界です。
開運印鑑のデタラメはこちら
印相体のデタラメはこちら
BACK
本サイト内のリンク一覧 |
本サイト内の文章で付記説明の必要な語句にはリンク先で別途説明文があります。 |